歯列矯正とほうれい線の関係
「歯の矯正をしたころからほうれい線が気になってきたんです」という声はけっこう多いです。
今回はこのテーマについてお伝えしていきたいと思います。
1.そもそもほうれい線の原因とは?
そもそもほうれい線の原因は老化だけではありません。
もしそうならば、10代20代でほうれい線が目立ってしまうのはなぜ?となりますよね。
ほうれい線が目立つ・目立たないには骨格、頬の肉付き、など生まれつきのお顔の造形上の問題が大きく関わっています。
その骨格の中に、もちろん顎(あご)も含まれており、当然ながら顎と歯並びは密接な関係があり、さらに言えば、顎と歯並びとほうれい線は密接な関係にあるとも言えるのです。
2.歯列矯正とほうれい線の関係
先に述べたとおり、顎と歯並びとほうれい線は密接な関係にあります。
そのため、もともとほうれい線が気になっていなくても、歯列矯正をしてからほうれい線が目立ってくることも十分考えられるのです。
私は歯科治療については専門ではないので詳しいことは言えませんが、歯列矯正で歯並びが変わるということは、お口周りの骨格が変わるのと同等なのではないかと考えています。となれば、ほうれい線に変化が出てもおかしくはないということになります。
実際に、歯列矯正でほうれい線が悪化した、という声も聞かれます。
3.ほうれい線のために歯列矯正をするか問題
歯並びが悪いからほうれい線が目立つ
口ゴボ(口が前に出ている)からほうれい線が目立つ
そうであれば歯並びを治して口元の骨格が変わればほうれい線も改善されるのでは?と考えるのは自然なことです。
ただし残念ながら、ほうれい線のために矯正をしても、ほうれい線は変わらない、もしくは悪化することもあるのです。
実際、ほうれい線も良くなると思って矯正をしたという声も聞きますが、その結果、余計にほうれい線が目立ってしまってご相談に来る方もいます。
なぜか?
その原因を断定することはできませんが、あくまで歯列矯正というのは歯のために行うものであり、歯にとって最善の配列がほうれい線にとっても最善とは限らないのではないでしょうか・・・
また、ほうれい線の原因が他にもある場合には骨格が改善されても難しいのかもしれません。
はっきりと言えることは、歯列矯正は歯のためにやってください、ということでしょうか。
歯医者さんは歯並びを治すことに全力投球ですので、ほうれい線のことは考えてくれません。(親切な歯医者さんは矯正するとほうれい線は目立つよって言ってくれるらしい。)
歯列矯正で歯もほうれい線もきれいに・・・というのはなかなか難しいことのようです。
4.歯列矯正とほうれい線治療のタイミングについて
では、矯正をする場合、どのタイミングでほうれい線治療を行えば良いでしょうか。
矯正によってほうれい線が悪化する可能性も考えると、やはりベストなのは矯正が終わってからでしょう。
ただ、矯正って長いですよね・・・2~3年、下手したらそれ以上になることも。
今すでにほうれい線が気になっているのに、ここから数年も待つのか・・・
早く今あるほうれい線から解放されたい方は、矯正の前もしくは矯正中に治療を行うことも可能です。
もちろん、その時点でのほうれい線に合わせて治療は行いますので、矯正によってまたほうれい線が多少気になってくる可能性もゼロではありません。
その場合、半額以下のリピート価格を利用して気になる部位のみちょこっとメンテナンスをして、完成にもっていくことも可能です。
5.まとめ
いかがでしたか?
矯正とほうれい線の関係は奥が深いです。
矯正は歯のために!です。
これから矯正やほうれい線治療を考えている方の参考になれば幸いです。
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HIROO SKIN CLINIC
院長 平沼 敦子